じゃがいも連邦共和国の研究

サービス砂漠でイライラ・肉とじゃがいもコンビにうんざりすることも多いけど、自然豊かでゆったりしてる上に生産性世界一のドイツ。人々の生態を探ります。

ユーモアで批判するセンス

今年は私はドイツで年末年始過ごしたんですが、お正月早々、アメリカがイランのソレイマニ司令官殺害してカオスになりましたよね。(すいませんいきなり暗い話題)楽しいお正月にげんなりさせられたんですが、日本ではどう扱われてたんでしょう?カルロスゴーン逃亡の方がビッグニュース?

 

ドイツ人との会話でももちろん話題にあがりましたが(ドイツ人政治の話好き)、アメリカのやったことはまじであり得ないがドイツはNATOに入ってるのでもし戦争になったら援軍出さないといけない、シャイセ(shit)!みたいな意見が多かったのかなと思います。ちなみにドイツ人でトランプ支持してる人と会ったことないんですが、調べたらドイツはアメリカに抱く好感度が世界で最も低い国の一つみたいです。アメリカへの好感度、UKが50%で隣のポーランドは70%の中、ドイツは30%、トランプにいじめられまくったメキシコの32%より低い。日本は67%で真逆。

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日本とドイツは同じ敗戦国で戦後アメリカに占領されたけど(ドイツは分割されて西だけだけど)、アメリカへの感情は全然違うんですね、興味深〜い。

 

ドイツの隣国オランダも34%と同レベルで低いですが、これ見て数年前にYouTubeで見たオランダの動画思い出しました。トランプの決め台詞アメリカファーストを文字った「アメリカファースト・ネザーランドセカンド」って動画で、アメリカはファーストですのでぜひネザーランド(オランダ)をセカンドと認めてください、っていうトランプへのラブレターに見せかけたブラックユーモア批判動画です。オランダにはトランプさんに気に入ってもらえるところがたくさんあります、例えばオランダはメキシコとの間に海を作りました、しかもメキシコ人に払わせました!とか笑。トランプそっくりの声を使っててクオリティ高いです。オランダの人気番組が作ってテレビで公開した動画で、当時他の国も真似してジャーマニーセカンドとかデンマークセカンドとか、更にはマーズ(火星)セカンドまでYouTubeに上がってました。でもやっぱオランダのセンスが抜群。




こういう(ブラック)ユーモアで何かを批判するって、我々日本人苦手ですよね。特に政治とユーモアは結びつかなくて、政治の話はつまらない、したら疎まられる、マジメ認定されるイメージ?ドイツ人とかヨーロッパ人にとってはディスカッションはケンカではないし笑いも入るので雰囲気悪くなったりしない(というか雰囲気悪くなるかもしれないこと気にしない?)。でもトランプみたいな力任せの暴言は嫌われる。ユーモア交えたウィットの効いた会話的なものが尊重される気がします。(ドイツと日本のハーフのサンドラさんのブログ曰く、ドイツで日本人の子がいじめに遭ったらブラックユーモアで返すのが正解らしい。)私もユーモア力鍛えたいです。ドイツ人にいじめられた時のためにも笑。これ今年の抱負2つ目にしようかな?